学会長挨拶

学会長近影 第28回埼玉県理学療法学会
学会長 横山浩康
熊谷総合病院

謹啓
時下皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は当会に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、第28回埼玉県理学療法学会は、テーマを「進取果敢~新時代に挑む理学療法の可能性~」とし、我々を取り巻く時代の変化に人々の生活を支える理学療法士としてどの様に挑むのかを考える機会にしたいと思っています。
令和元年度、日本は新たなステージに突入する事になります。新元号となり学会が開催される令和2年(2020年)には東京オリンピックが開催されることとなります。
我々理学療法士にとっても、そのステージの変化は身近なものとしてとらえる必要があります。本学会では、各セッションにおいて「信頼」をキーワードに各分野でご活躍の先生方をお招きし、今できるアクションについて、一つでも皆様の原動力に寄与できるよう、講演・シンポジウムを組んでいます。本学会の新たな取り組みとして、テクニカルレクチャー(触診の実技セッション)も用意します。優先予約となってしまいますが、皆様のお声に応えられるよう準備をしていきたいと考えています。その他、信頼をキーワードとした例として、安全な理学療法の実現を目指す根本、リスク管理のセッションも用意しております。循環器をはじめとして、理学療法の展開にはリスク管理が切り離せません。こちらは心リハ分野でご活躍の先生に登壇いただく予定となっております。
また、日本はグローバリズムの渦中にあります。東京を中心とした約3500万人が住むここ首都圏は、世界最大のメガロポリスとして、世界の注目を集めているのも間違いありません。そこで我々理学療法士も世界の中の自分を考える必要があります。世界中に多くの患者さんが存在する上では、日本の理学療法もそのすそ野を広げ、世界の最新情報や技術等を吸収する必要があると考えています。これらの事情を踏まえ、世界で活躍する理学療法士をお呼びし、クリティカルケアや小児まで幅広い知見から、世界の理学療法事情や様々な文化や信条の中、信頼されるにはどのような要素が必要であるかをシンポジウム形式でセッションしていきたいと考えています。
それから、制度など我々理学療法士を取り巻く環境に合わせての展開や、働き方改革による労働環境の変化や各ライフステージ、ソーシャルミッションにおける心構えなど、多岐にわたる視点から理学療法士として新たなステージにどのように挑むかを皆さんと考える一日にしたいと考えております。
学びそして己を知り、これからのステージに対して皆様とチカラを蓄えていきたいと考えております。つきましては誠に恐縮ではございますが、本学会の趣旨をご賢察いただき、多くの方々にご参加いただきますようよろしくお願い致します。
そして本学会が皆様の未来や日々の素晴らしい活動の一助となることを願っております。